ヒューストンからやってきた!のキャッチフレーズで日本に登場した三角凧のゲイラカイト。1974年頃に上陸してからと言うもの、当時の売れ行きは尋常じゃなかったと言うことです。独特のギョロッと血走ったような目玉のデザインが特徴で、当時の子供なら誰もが空へゲイラカイトをとばして遊びました。急上昇する独特の設計が、今まで日本にあった凧とは違い、好奇心で溢れる子供達に大ヒットしました。一緒に遊ぶお父さんの姿も目立ちましたね。組み立ては簡単で年齢を選ばずに誰でも気軽に楽しめたことから、糸を長くして高く高く飛ばして競っている少年達が日本中に続出しました。当時社会現象に近いゲイラカイトのヒットは、各地で電線に凧糸が絡まり電力会社の職員があちこちで撤去する騒ぎになったり、度々民家などに墜落しては回収するのに困ったりと、思わぬ弊害を生み出してしまいました。テレビのCMでしきりに「広い場所で遊びましょう!」「電線に引っかかった凧はキケンです!」など放送されるようになったのはこの頃からですね。その他の姉妹モデルとして『ベビーバット』と言う、その名の通りコウモリの赤ちゃんに似せた一回り小さいモデルと『ゴルドー』と言う、鷲か鷹をデザインしたようなモデルも登場しました。 |