一世風靡 ナツカシモノ おもちゃ・玩具編
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ゲイラカイト



当時の人気ぶり・・・
ヒューストンからやってきた!のキャッチフレーズで日本に登場した三角凧のゲイラカイト。1974年頃に上陸してからと言うもの、当時の売れ行きは尋常じゃなかったと言うことです。独特のギョロッと血走ったような目玉のデザインが特徴で、当時の子供なら誰もが空へゲイラカイトをとばして遊びました。急上昇する独特の設計が、今まで日本にあった凧とは違い、好奇心で溢れる子供達に大ヒットしました。一緒に遊ぶお父さんの姿も目立ちましたね。組み立ては簡単で年齢を選ばずに誰でも気軽に楽しめたことから、糸を長くして高く高く飛ばして競っている少年達が日本中に続出しました。当時社会現象に近いゲイラカイトのヒットは、各地で電線に凧糸が絡まり電力会社の職員があちこちで撤去する騒ぎになったり、度々民家などに墜落しては回収するのに困ったりと、思わぬ弊害を生み出してしまいました。テレビのCMでしきりに「広い場所で遊びましょう!」「電線に引っかかった凧はキケンです!」など放送されるようになったのはこの頃からですね。その他の姉妹モデルとして『ベビーバット』と言う、その名の通りコウモリの赤ちゃんに似せた一回り小さいモデルと『ゴルドー』と言う、鷲か鷹をデザインしたようなモデルも登場しました。

現在の状況(その後)
登場以来、日本のお正月の凧揚げシーンの定番を覆したゲイラカイトでしたが、80年代に入り家庭用のゲーム機が発売されたことをきっかけに、外で遊ぶ子供が激減し姿を見ることが少なくなっていきました。お正月に凧揚げをする子供達の姿も年々少なくなってきていますね。人口の増加や、広場などの減少により凧で遊べる場所が減ったことも原因の一つかもしれません。最近の小さな子供は、凧揚げの存在をも知らない場合があるかもしれませんね。しかし、今現在でも根強い人気は続いていて、日本での発売から30年を過ぎた今でも親子の両世代で楽しめるおもちゃとして遊ばれています。値段もデザインもほとんど変わることもなく、これからもゲイラカイトは愛されていく存在に違いありません。河川敷などで凧揚げをする親子の姿や、今は減りましたが電力会社の「凧揚げは広い場所でしましょう」などのCMを見ると微笑ましく感じてしまいますね。今現在では2本の糸で自在に操るスポーツカイトのモデルも発売されており、普通の凧揚げとはひと味違う醍醐味を発揮しているようです。両者とも1000〜2000円程度で購入が出来るので、是非手にとって遊んでみてはいかがでしょう?その際には電線には注意してくださいね。(笑)


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