株式会社タミヤがマニアック傾向にあるラジコンやプラモデルを、もっと手軽に楽しめるようにと売り出されたのがミニ四駆です。一切の接着剤を使わずに、子供の小遣いくらいでも購入できることをコンセプトにしており、1982年にその原型であるコミカルミニ四駆が発売されました。しかし、もっと速く走らせたいというユーザーからの意見が多数あり、レーサーミニ四駆と言うハイスピードを意識したシリーズが売り出されました。そして、グレードアップパーツを発売したところから一気にブームが訪れ、全国でミニ四駆の改造を行う小学生で溢れかえりました。モーターやギア、シャフトなど最良の設定を求めて子供達がプラモデルショップなどに殺到し、新作が出るとすぐに売り切れになってしまうような状態が各地で起こりました。開発の上での問題点も、子供達の想像力や発想力などで次々に改良が繰り返され、新たな新商品も次々に発売されました。1988年にはミニ四駆のジャパンカップなども行われ、出場枠は中学生以下でしたが大人も一緒になって子供のミニ四駆の改造に加わるなど、もの凄い盛況ぶりをみせました。ダッシュ!四駆郎という漫画が子供に人気の漫画雑誌に掲載されてからもさらに人気が高まり、当時小中学生の男の子であれば誰もが一度はミニ四駆に触れたことがあるのではないでしょうか? |